プーチン演説・現在世界情勢を的確に表現 2022年9月【動画】

世界のこと

ウクライナとの戦争が長期化する中、2022年9月27日、ロシア系住民の多い東南部地区(ドネツク、ルガンスク、ザポリージャ、ヘルソン)ではロシア編入の是非を問う住民投票が行われました。その結果賛成圧倒的多数、4地区はロシアへの編入を要請、2022年9月30日プーチン大統領が承認、調印式が行われました。その時のプーチン大統領の演説が歴史的に大きな意味を持つものでした。現在の世界を的確に捉えています。

この演説の内容が理解できれば、今後の世界情勢も把握できるでしょう。

プーチン大統領演説 ライブ 同時通訳

日本を含めた西側のメディアは、一部を切り取って、「プーチンが核について言及した」ことを大きく報道し、いまだにプーチン悪説を広めるのに必死です。プーチンの演説の意味を検証しようともしない。プーチンが言うように日本に主権がないことをそのまま表しています。

日本のニュースを信じる前に、まずプーチンの演説を全部お聞きください。西側メディアの切り取り報道では、真実は語られませんので、是非実際の映像と翻訳をご覧ください。

2022年9月30日プーチン大統領演説 ライブ・同時通訳

プーチン演説 抜粋

プーチン大統領演説 2022年9月30日 ロシア語全トランスクリプトの日本語訳/ロシア語翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授) ⇨こちらを引用させていただきました。

「欧米のエリートは、国家主権や国際法を否定しているだけではない。彼らの覇権は、明らかに全体主義的、専制的、アパルトヘイト的な性質を持っている。」

「欧米は、本質的に世界を奪い人類から真の貢物を集め、不労所得の真の源泉である覇権的家賃を引き出すことを可能にする新植民地システムを維持するためにはどんなことも凌駕するつもりだ。」

「西欧が、自分たちの文明、つまり新自由主義文化が世界の他の国々にとって疑いようのないモデルであると信じて疑わないのは、人種差別でないとしたら何だろう。」

「パパとママの代わりに、ナンバー1、ナンバー2、ナンバー3の親を持ちたいだろうか?小学校の授業で劣化や絶滅につながる倒錯をつくりだすような教育を始めてほしいのだろうか?」

「欧米諸国は、何世紀にもわたって、他国に自由と民主主義をもたらすと言い続けてきた。実際は、民主主義の代わりに抑圧と搾取、自由の代わりに奴隷と暴力である。一極集中の世界秩序は本質的に反民主的で自由がなく、徹頭徹尾嘘であり、偽善である。」

アメリカは世界で唯一、核兵器を2回使用し、日本の広島と長崎を壊滅させた国である。第二次対戦中、米英は軍事的必要もないのにドイツの都市を廃墟にした。目的はただ一つその国と世界に対する威嚇である。」

「今日に至るまで、ドイツ、日本、大韓民国などを占領し、対等な同盟国だと皮肉っている。これらの国の指導者がスパイされオフィスだけでなく自宅まで盗聴されていることは全世界が知っている。」

プーチンがキエフ政権に要求すること

  • 母国語を話す権利、文化、伝統、信仰を守る権利の保護
  • キエフ政権による2014年からの全て一般市民へのテロ攻撃、敵対行為の中止
  • 停戦交渉のテーブルに戻ること
  • NATOの東方拡大の即時停止

ウクライナ侵攻の背景;戦争は2014年に始まっていた

この地域は2014年からずっと戦争状態でした。2022年に突然ロシアが侵攻したのではなく、長引く戦争の中の一つの出来事でした。

2014年のマイダン革命から8年もの間、ドンバス地方(ドネツク・ルガンスク)のロシア系住民は、自国ウクライナのキエフ政権よりテロ攻撃を受けてきました。この地域にはロシア系のロシア語を話す人が多く住んでおり、ロシア語は禁止され、ロシア訛りがある人は激しい暴力により迫害されました。一般市民、子供も女性も大勢亡くなりました。幼稚園も砲撃されました。ウクライナ軍には、ネオナチのアゾフ大隊も正式に含まれています。このアゾフ大隊が、これまで日本の公安調査庁のホームページにテロリストして掲載されていましたが、2022年のウクライナ戦争開始後に削除されています。

ウクライナオンファイヤー ウクライナの歴史、ドキュメンタリー映画です。2022年ロシアの侵攻後、YouTubeやニコ動などから次々と削除されています。

ノルドストリームの爆破

https://ja.wikipedia.org/wiki/ノルドストリーム

ロシアは良質で安価なガスをヨーロッパへ供給するために、ノルドストリームというパイプラインを設置しました。もちろんヨーロッパ諸国と合意した上です。ヨーロッパ諸国は脱原発を進めるためにロシアの天然ガスが必要でした。

2022年9月26日ノルドストリームのパイプラインが爆破されました。ロシアからのガス供給が停止されると、今でさえ光熱費が2〜5倍になっているヨーロッパ各国では、これから寒い冬を迎えるに当たってさらに危機的状況になることは容易に予想できます。

犯人はまだわかりません。きっとわからないままでしょう。

この戦争以前から、アメリカ政府はノルドストリームを阻止したいと主張していました。軍事上の戦略として、ヨーロッパのロシアへのエネルギー依存が高まることは、アメリカにとって好ましいことではありません。今回のロシアのウクライナ侵攻直前には、アメリカのヌーランドとバイデン大統領ともに、「ロシアがウクライナに侵攻すれば、ノルドストリーム2を終わらせる」と発言しています。

プーチンが批判したのはゼレンスキーではなく西側グローバリスト

この演説で、プーチンが繰り返し批判したのは、西側諸国、特にアメリカです。プーチンはこの戦争を、ロシアvs西側と捉えています。

グローバリズムとは、多国籍企業が国境を超えて経済活動を全世界に拡大していくことです。大きな資本の企業が、小さい企業を飲み込んで、少数の巨大企業だけが生き残る仕組みです。世界のグローバル企業の株主は特定の資本家であり、富がどんどん集中しています。その大資本家の資産は今や国家予算を超えており、メディアや政治をコントロールすることは当たり前となっています。今や先進国の政治家は、その資本家の手下として、自国の政治、国際機関を動かしています。

彼らを総称してグローバリストと呼びます。彼らが儲けるための新しいビジネスを考え、それを軌道に乗せるため、世界経済フォーラム、国連、WHO、G7などを利用して、世界に情宣します。あたかも地球のため、人類のためであるかのように見せられますが、本当はただのビジネスです。各国の国民の利益より、資本家の利益が優先されます。

プーチンはこのグローバリズムを新植民地主義と言い、批判しました。

過去に列強国はアジア・アフリカへ進出し、植民地を作りました。今は形を変え、土地を侵略することはせず、グローバル企業が経済活動のために進出し、企業活動を通して利益をその国から吸い上げるようになりました。最大限の利益を引き出すために、国の政治も操り、税金がその事業に投入されるという仕組みです。税金が企業に流れ、利益は株主に吸い上げられる、この株式資本主義を利用した搾取システムをプーチンは新植民地主義と批判したのです。

国のライフラインである、エネルギー、水道、農業、鉄道など本来安全保障として、国有であるべき事業が民営化されたとき、政治家によってグローバリストに売られたということです。規制緩和とはグローバリストのためのものです。

ロシアもヨーロッパ諸国も一度民営化された事業を国営に戻すことを始めています。そういう前例があるにも関わらず、日本は今だに規制緩和、民営化を進めようとしています。

主権のない日本

この戦争は、ロシアvsウクライナ、共産主義国vs自由主義国という単純なものではありません。ロシアは今は共産主義国ではないし、アメリカはもはや自由主義国ではありません。

しかし日本のメディアはアメリカ左派系メディアのコピーで、アメリカが正義、国連が正義というプロパガンダばかり流しています。日本の報道を見ると、世界中ウクライナを支持しているように思えますが、実際は、世界中のほとんどの国が中立でどちらも支持をしていません。冷静に時流を見ています。

しかし日本はアメリカのいいなりに、ロシア制裁に参加し、プーチンから敵国と認定されました。プーチンから主権がないと指摘されましたが、その通りだと思います。

大きな転換期

コロナ騒動も戦争も西側の意図により始まりました。しかし少しずつほころびが出てきており、計画通りには進んでいない様子です。テレビが報道しない情報がSNSを通じて拡散され、一般人がいろんな情報に触れることができる現代だからこそ、いろんな嘘が暴かれるようになったと感じます。

根拠はありませんが、今の混乱は世界が良い方向に向かっていく過程だと私は思います。

これから世界はもっと大きく変わるでしょう。何が正しいか、誰が正しいかはわかりません。正義も裏から見れば悪になります。だからこそ、私たちが慌てず、冷静に状況を見ていく必要があると思います。

とにかく嘘だらけのテレビには誘導されないように!!

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